お歳暮 お礼 メール

お歳暮をいただいたら、お礼と感謝の気持ちを伝える「お礼状」を送るのがマナーです。

お歳暮のお礼は電話で言う場合もありますが、一般的にはハガキや手紙でお礼状を送ります。

 

でも今の時代、身近に携帯やスマホがあるので、できればお歳暮のお礼をメールで済ませたいと思うこともありますよね。

そうはいっても、お歳暮のお礼はメールで送るとマナー違反なのかも気になります。

そこで今回は、お歳暮のお礼の仕方を紹介します。

 




 

お歳暮はメールでお礼しても大丈夫?

字を書くのが苦手だったり、字が汚いとお歳暮のお礼状を書くのって面倒ですよね。

メールでもOkなら、簡単に済ませてしまいたいと思ってしまうものです。

 

お歳暮のお礼は、両親などの親しい間柄ならメールや電話でも大丈夫です

私も両親や義両親にお歳暮を贈っていますが、大体電話かメールでお礼を言われます。

 

だた、地域やご家庭によっても慣例などがあると思いますので、マナーに厳しいご家庭では、メールなどでお礼を送った後にお礼状を送る方がいいでしょう。

 

ビジネスパートナーなど仕事関係の人や目上の人にメールや電話でお礼するのは、失礼にあたります。

お歳暮のお礼をメールで送るときは、あくまでも「とりあえず」です。

 

とりあえずメールを送るときは、件名に「結構なお品、ありがとうございました」という感じで、お歳暮に関するお礼だと分かるようにします。

相手がメールを確認する時間が取れないときは、件名でメールの内容を確認する場合が多いからです。

 

文面にもお礼の言葉を書き、文末は「恐れ入りますが、至急お礼を申し上げたくメールで失礼いたします」などのように「とりあえず、メールでお礼を言います」という感じで締めましょう。

その後、きちんとお礼状を送ってくださいね。

 

お歳暮のお礼状の書き方

お歳暮 お礼 メール

お歳暮のお礼状を書くときは、気を付けないといけないことがあります。

それは、横書きで書くということです。

 

メールや書類など、今は横書きで書くのが主流となっていますよね。

なので、お歳暮のお礼状も横書きで書きたくなりますが、横書きで書くのはマナー違反です。

日本語は縦に書くという決まりがあるんですよ。

 

また、自分の字に自信がない人はパソコンで作ってしまいたくなりますよね。

ビジネスの場合はOkですが、それ以外の方に送るお礼状は、たとえ字が汚くても手書きの方が温かみがあるので相手も喜ぶと思います。

 

お礼状を書くときのポイントは下記のとおりですので、お歳暮のお礼状を作成するときの参考にしてみてくださいね。

 

■文の初めは「拝啓」


「拝啓」は簡単に言うと挨拶です。

「おはようございます」「こんにちは」などと同じような意味合いで、文面上で使う挨拶の言葉なんですよ。

「前略」という言葉もありますが、それは「取り急ぎ」という意味があるのでお礼状では使いません。

 

■時候の挨拶


時候の挨拶とは、「寒い日が続きますが」などのように季節感を表す言葉です。

お歳暮は11月下旬から12月にいただくので、

11月なら「晩秋の候」「肌寒い日が続きますが」など

12月なら「師走の候」「寒い日が続きますが」

といった、その月に合った時候の挨拶を入れます。

「時下」という言葉は、「このところ」という意味なので一年中使えます。

 

■体調に関する文


時候のあいさつの後には、相手の体調を伺い、自分達は元気に過ごしていることを書きましょう。

「おかげさまで」と相手のおかげで元気に過ごせていますよと伝えます。

 

■お礼の言葉


お歳暮のお礼を書くのですが、自分だけでなくみんなが喜んでいることを伝えましょう。

 

■今後の付き合いのお願い


今後のお付き合いをお願いしつつ、相手の健康も気遣う文を書きます。

 

■文末は「敬具」


「拝啓」で始まった文は「敬具」で結んでください。

「つつしんで申し上げます」の意味があります。

 

■氏名を書く


最後に、日付、氏名、宛名の順で書きましょう。

 




 

お歳暮のお礼状の文例

■文例1(親しい間柄)

拝啓
寒さも一段と厳しくなってきましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
おかげさまでこちらは元気に過ごしております。
先日は結構なお品をお贈り頂き、誠にありがとうございました。
早速、家族全員で賞味させていただきます。
まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
まずは書中にてお礼申し上げます。
敬具

〇〇年〇〇月〇〇日
〇〇 〇〇(自分の名前)

■例文2

拝啓
師走の候 ○○様におかれましてはますますご健勝のことと心からお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびは大変結構な御品をお贈りいただきまして誠にありがとうございました。
日頃は私の方こそ何かとお世話になっておりますのに、このようなお心遣いをいただき恐縮しております。
これから寒さも本格的になりますので、お体は十分ご自愛下さいませ。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具

〇〇年〇〇月〇〇日
〇〇 〇〇(自分の名前)

 

お歳暮のお礼状はいつまでに出す?

お礼状を送るのは、お歳暮が届いてから3日以内です。

お歳暮をいただいてから間が空き過ぎるのは、相手に対し失礼になってしまいます。

年末はいろいろ忙しく時間が取れない場合などもあると思いますが、遅くとも1週間以内にはお礼状を贈りましょう。

 

おわりに

お歳暮をいただけるのはありがたいことですが、お礼状は本当に悩みますよね。

親しい間柄ならメールや電話でもOKですが、それ以外の方には感謝の気持ちを込めてお礼状をきちんと送りましょう。

 

急いでお礼状を送ることだけを考えて、お歳暮の中身を確認しないのはやめてくださいね。

先方は石鹸を贈ったのに、「美味しく頂きました」なんてお礼が来たら残念に思われます。

他の人と同じ文にしようとすると意外と間違えてしまい、相手に失礼に思われてしまうので注意してくださいね。