喪中 やってはいけないこと

喪中はお祝い事を避けるべきと言われていますよね。

なので、喪中や忌中にお正月や結婚式はやらないと聞いたことがあると思いますが、旅行など遊びに行くのもダメなのでしょうか?

そこで今回は喪中や忌中の意味とその期間に控えた方がいいことを紹介します。




 

喪中や忌中の意味、知っている?

喪中と忌中の意味はご存知でしょうか?

喪中は「近親者が亡くなったとき、喪に服す期間」で関係によって期間が変わります。

忌中は「四十九日の法要が終わるまでの期間」です。

喪中の期間は、地域などによっても変わりますが、だいたいの目安は次の通りです。

■喪中の期間

父母、義父母  12ヶ月~13ヶ月
夫       13ヶ月
妻       90日
兄弟姉妹    90日
祖父母(父方)  150日
祖父母(母方)  90日
おじ、おば   90日

喪中の期間は、お祝い事はやってはいけないと言われています。

 

そうなると、疑問が出てきませんか?

近親者が8月ごろに亡くなった場合、90日なら12月には喪が明けていますよ。

そうなると、お正月や年賀状を出してもいいのかな?って思いますよね。

 

しかし、上記の喪に服す期間というのは昔に作られたものなんです。

そのため、現代の感覚では合わないということで関係性に関係なく、1年は喪に服そうという流れになっているんですよ。

なので、喪が明けていていてもお祝いごとは控えるようにしましょう。

 




 

喪中や忌中にやってはいけないこと

喪中や忌中ではお祝い事を控えます。

どのようなことが喪中や忌中に避けた方がいいとされているのでしょうか?

 

■結婚式


自分の結婚式の場合、延期できるなら延期しましょう。

しかし、最近は供養の意味も込めて結婚式を行う人も増えています。

もし結婚式を行うときは、故人への配慮は忘れないようにしましょう。

入籍は、書類上で行うことなので気にしなくても大丈夫ですよ。

親戚や友人の結婚式に出席する場合は、四十九日が過ぎていれば問題ありません。

 

■子供のお祝いごと


入学式、卒業式、成人式などにおいては、延期ができないので気にしなくても大丈夫です。

七五三は子供の成長を祝う行事ですが、子供の成長を感謝する行事でもあります。

そのため、お祝い事には含めないので喪中であっても問題はありません。

ですが、神社へのお参りは四十九日を過ぎてからにしてください。

なぜなら四十九日(忌中)を過ぎるまでは、神社への参拝は控える期間だからです。

 

■お正月・お年玉


お正月は新年を祝うものなので、喪中では行いません。

なので、門松などの正月飾りを飾ったり、正月料理を食べたりしません。

 

また、お年玉も新年を祝って子供に渡すものなので、基本的にはあげません。

でも、子供が小さいだと「喪中」はお年玉を貰えないと話しても分からないのであげてもいいと思いますよ。

ある程度大きい子なら説明して、お年玉ではなく「お小遣い」としてあげましょう。

 

■初詣


お寺の場合は、初詣に行っても問題ありません。

神社の場合は、忌中を過ぎれば参拝しても大丈夫です。

ただし、地域や神社によって喪中に対する考え方が違うので、事前に確認しておきましょう。

 

■年賀状


年賀状は新年のお祝いになるので送りません。

そのかわり11月中旬頃に届くように、喪中はがきを送りましょう。

喪中はがきには、新年の挨拶は控えますという案内になります。

相手から年賀状が届いたら、お正月が過ぎてから寒中見舞いとして返事を出しましょう。

 

■お中元・お歳暮


お中元もお歳暮も、お祝いではなく感謝の気持ちを表すものなので贈っても大丈夫です。

熨斗を貼るとき紅白の水引が描かれていますが、それはお祝いあたるので、無地の白い紙を使いましょう。

 

■旅行


旅行もお祝い事ではないので気にしなくても大丈夫です。

テーマパークなどへ遊びに行くのも問題ありません。

しかし、四十九日を過ぎていないのに遊びに行くと周りから不謹慎と思われることもあります。

なので四十九日を過ぎてからの方がいいかもしれませんね。

 

■クリスマス


クリスマスはキリスト教のお祝いなので、仏教や神事とは関係ありません。

 

■引っ越し


引っ越しはお祝い事ではないので、問題ありません。

 

おわりに

喪中や忌中には、明確な取り決めがないので、地域の風習や各家庭の事情などでどうするかも変わってきます。

でも、喪中だからと、家に引きこもっていても気分が滅入るだけです。

なので、忌中を過ぎて気持ちも落ち着いてから、気分転換も兼ねて旅行や遊びに行くのはいいと思いますよ。