お彼岸にはお墓参りを行い、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えますよね。
しかし、いざお墓参りに行こうとしたとき、
「お彼岸ならいつ行ってもいいの?」
「お供え物は何がいいの?」
「服装は普段着でOKなの・・・?」
などの疑問が浮かびませんか?
そこで今回は、お彼岸のお墓参りの基本的なマナーを紹介していきます。
お彼岸のお墓参りはいつからいつまで?時間は?
お彼岸とは、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」を間に挟んだ1週間のことをさします。
春分の日(3月20日ごろ)を中心に前後3日を含む7日間
秋分の日(9月23日ごろ)を中心に前後3日を含む7日間
お彼岸の初日を「彼岸入り」、最後の日を「彼岸明け」、春分の日と秋分の日を「中日」といいます。
お墓参りはお彼岸の期間に行けばいいのですが、一般的には中日の前後に行くことが多いようです。
お墓参りに行く時間はとくに決まりはないものの、午前中に行くのがよいとされています。
なぜなら、ご先祖様を敬うためにも、お墓参りの時間を優先するのがよいとされてきたからです。
でも、最近では忙しい人が多いので、午後にお墓参りに行ってもOKと考えられるようになっています。
また、仕事や遠方でなかなかお彼岸にお墓参りに行くことができないときは、無理に行かなくても問題はありません。
お墓参りは、いつでも行くことができます。
一番大切なのは、お墓参りに行ってご先祖様に「感謝の気持ちを伝えたい」という心を持つことですよ。
お彼岸のお墓参りの持ち物は?
お墓参りの持ち物は下記の通りです。
- お線香
- 仏花
- お供え物
- ろうそく
- 数珠
- ライター
- 掃除用具
宗派などによって持ち物が変わることもあるので、事前に親族に確認しておきましょう。
掃除用具は墓地で借りられることもあります。
お彼岸のお供え物は何がいい?
お彼岸のお墓参りのお供え物の定番といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」ですよね。
ちなみに、3月のお彼岸には「ぼたもち」をお供えします。
ぼたもちを漢字で書くと「牡丹餅」。
牡丹は春の花ですので3月のお彼岸には「ぼたもち」を供えるようになりました。
おはぎを漢字で書くと「御萩」です。
萩は秋の草花の1つですので9月のお彼岸には「おはぎ」を供えます。
ただ、故人へのお供え物ですので、「ぼたもち」や「おはぎ」にこだわらず「故人の好きだったもの」をお供えしてもOKですよ。
お墓参りでお供えしたお供え物は、お墓の前に置いていきたいと考える方もいますが、持ち帰るのがマナーです。
放置すると動物に荒らされたり、腐ってしまいますからね・・・。
お供え物はお墓にお供えした後は持ち帰り、故人を想いながらご家族みんなで一緒に食べましょう。
お彼岸のお墓参りの服装は?
お彼岸のお墓参りは、普段通りの服装で大丈夫です。
でも、ご先祖様へのお墓参りですので、あまり派手な服装は控えたほうが無難です。
お彼岸には親戚などが集まる可能性もありますので、あまり恥ずかしくない服装で行くようにしましょう。
お彼岸のお墓参りにお布施は必要?
お彼岸のお墓参りでは、お布施は必要ありません。
お墓の掃除をしたり、ご先祖様にお参りをするだけなら、とくにお布施を納める必要はありませんよね。
お布施が必要なのは、自宅などにお坊さんが来てお経をあげてもらうときです。
お布施の扱いは地域によって違いがありますので、わからない場合は、ご両親や親戚など周囲の人に聞いてみましょう。