9月も中頃を過ぎるとお店のディスプレイはハロウィン一色になり、ハロウィングッズも店頭に並び始めますよね。
我が家では仮装はしませんが、子供がいるのでハロウィンの飾り付けをしてイベントを楽しんでいます。
日本では私のようにイベントの一つとしてハロウィンを楽しむ人が多いですが、本来のハロウィンの意味から考えると「日本のハロウィンはおかしい」といわれていますよね。
そこで今回は、日本のハロウィンがおかしい理由とハロウィンの本当の期限や意味をお伝えします。
日本のハロウィンはおかしい?
日本でハロウィンといえば、パーティをしたりコスプレを楽しむイベントというイメージではないでしょうか?
日本でハロウィンをやるようになったのは、1970年代と言われています。
キデイランド原宿店でハロウィン関連のグッズを店頭販売したのが始まりです。
日本では10月のイベントと言ったらお月見ぐらいしかなく、お店側としては目玉商品となるものがありませんよね。
そこで欧米で行われていたハロウィンに目をつけたのです。
キディランドではハロウィングッズの売上を伸ばすため、1983年に日本では初となる仮装でのハロウィンパレードを行いました。
当時はハロウィンなんて誰もやっていなかったから注目を集めたようです。
さらに1997年にディズニーランドでハロウィンイベントが始まったことで、ハロウィンが急速に日本に浸透していったのです。
このように日本でハロウィンは単なるイベントの一つとして広まったので、ハロウィンの由来などとは全く関係なく行われています。
子供だけでなく大人も魔女やアニメなどのキャラクターに仮装して街に繰り出したり、ハロウィンパーティーを楽しむイベントでしかないのです。
ハロウィンの由来も知らず単なるお祭りとして扱われていることが、日本国内のみならず外国人にも「日本のハロウィンはおかしい」と言われる理由ですね。
ハロウィンの起源や意味を知ろう
ハロウィンは、ヨーロッパのケルト民族が秋に行った「収穫祭」というお祭りが起源だと言われています。
古代ケルトでは、一年の終わりが10月31日でした。
ケルト民族では、一年の終わりの日は「死者が家族に会いに来る日」としていましたが、死者と一緒に悪霊も来る日とも言われていました。
そのため、ケルト民族は悪霊を追い払う魔よけのたき火を行ったり、悪霊を驚かせる為に仮面を被ったりしたのです。
この悪霊を払うために仮面をかぶったことが、仮装へ変わっていったとされています。
10月31日をハロウィンと呼ぶ理由は諸説ありますが、ケルト民族がカトリック系民族に侵略されたことが関係しています。
ケルト民族は侵略されてしまったものの、カトリック系民族はケルト民族の儀式を残したのです。
カトリック教では11月1日が「諸聖者の日」と呼ばれる日でした。
そのことから、10月31日は「諸聖人の日の夜」を意味する「All-hallow Evening」から変化して、ハロウィンと呼ばれるようになったといわれています。
■ジャック・オー・ランタンの由来は?
ハロウィンの飾りとして代表的なのがカボチャですよね。
ジャック・オー・ランタンといって、オレンジ色のカボチャをくり抜いて顔を彫り、中にロウソクを入れて灯します。
ジャック・オー・ランタンは、ある男性が亡くなって、天国にも地獄にも行けずにランタンを持って永遠にさまよい続けるという逸話から、悪霊や魔女を寄せ付けないために飾られるものだといわれています。
■子供がお菓子をもらう由来は?
欧米では、子供たちが仮装して「trick or Treat(トリック・オア・トリート)」と言って、近所の家を訪ね歩き、お菓子をもらいます。
これは昔のキリスト教徒が「死者の日」と呼ばれる日に、ケーキを貰う代わりに亡くなった親族の魂が天国に行くようにお祈りをする「ソウリング」というヨーロッパの風習に由来しているといわれてます。
おわりに
本来は宗教的な意味合いや魔よけのためにするハロウィンの仮装ですが、日本ではただのコスプレイベントになってますよね。
毎年、渋谷や六本木ではコスプレしている人で溢れかえって、大変なことになってます。
テレビなどで観ますが、さすがに「はしゃぎ過ぎでは・・・?」と個人的には思ってしまいます・・・。
しかし日本人の仮装のレベルはかなり高く、外国人の中には日本人の仮装を楽しみにしている人も多いようですね。
日本でハロウィンをやるのは本来おかしなことなのですが、ハロウィンはイベントの一つとして定着しつつあります。
なので、細かいことは気にせず、節度を守ってハロウィンを楽しんでみるのはいかがでしょうか。