インフルエンザは予防接種をしても完全に予防できないこともあります。
子供が学校や保育園で移ってしまうこともあるので、どれだけ注意しても完璧にインフルエンザの感染を防ぐことは難しいでしょう。
しかし家族の中の一人がインフルエンザに感染したとしても、それ以上の感染を広げないようにすることが大切ですね。
インフルエンザの家族感染を防ぐためには、どんな対策が必要なのでしょうか。
そこで今回は、家庭内で注意すべきインフルエンザ対策をご紹介します。
インフルエンザの家族感染を防ぐための3つの方法
インフルエンザの家族感染を防ぐための対策として、以下の3つのことを注意しましょう。
■部屋の温度と湿度を下げない
1つ目は部屋の中の温度と湿度が下がらないようにすることです。
インフルエンザのウイルスは、温度が20度以上、湿度が50%くらいに保つと感染力がかなり低下します。
温度、湿度のどちらかが低い場合は、インフルエンザウイルスの感染力は低下するものの、それなりの感染力を保ったままです。
なので、家の中で家族感染を防ぐ基本としては、感染した人が寝ている部屋だけじゃなく、感染していない人が過ごす空間も温度が20度以上、湿度を50%程度に保つことでかなり感染を防ぐことができます。
換気も定期的にして、部屋の中に浮遊するインフルエンザウイルスの充満も防ぎましょう。
■飛沫感染を防ぐ
2つ目は、飛沫感染を防ぐためにできるだけ空間を分けることです。
インフルエンザは、くしゃみや咳などでウイルスが飛び散ると感染リスクが高くなります。
インフルエンザ感染者と同じ空間で過ごさないといけない場合は、家の中でもマスクを着けて飛沫感染を防ぎましょう。
■手洗い・うがいを徹底する
3つ目は、インフルエンザの予防の基本でもある「手洗い」と「うがい」をしっかりすることです。
家の中のインフルエンザウイルスをすべて排除することは難しいので、手洗いとうがいを徹底することでインフルエンザの感染を防ぎましょう。
インフルエンザの家族感染の確率はどのくらい?
インフルエンザにはその年に流行するウイルスの型がありますので、感染力もそのウイルスの型によって違います。
インフルエンザが流行しても免疫力が強ければ感染しない人もいますし、予防接種をしても感染する人もいますよね。
インフルエンザの家族感染の確率は、その家庭環境によって差が大きいとは思いますが、およそ10%前後だと言われています。
でも子供がいる家庭では、もっと確率は高くなると思いますので数字だけでは判断できません・・・。
日ごろから免疫力を強くするために食生活にも気を使って、十分な睡眠時間を確保するなど、インフルエンザの感染率を下げるような生活を送るようにしましょう。
インフルエンザのウイルスが感染しやすい期間とは
インフルエンザには1日~3日くらいの潜伏期間があります。
症状が出るまではわからないので感染予防もできませんが、潜伏期間は体の外にウイルスが出にくいので感染力はそれほど強くありません。
インフルエンザは発症して、発熱したり、関節が痛くなったり症状がではじめる頃が一番強い感染力があります。
熱が出ている間から熱が下がっても2日間くらいは感染しやすいので、少なくとも1週間くらいはインフルエンザの感染予防に努めましょう。
小さな子供はインフルエンザに感染しても、高熱が出るまで元気に遊びまわっていることも少なくないので、症状が出た時にはすっかりウイルスをまき散らしている可能性もあります。
子供のいる家庭では、インフルエンザの流行シーズンには日ごろから予防対策をしておくことが家族感染を防ぐカギになるのではないでしょうか。