あれ?ファスナーが動かない・・・
突然、服やバッグなどのファスナーが動かなくなると本当に困りますよね。
何とか直そうとしてムリに引っ張ってしまうと余計に動かなくなったり、噛んでいた生地が傷んでしまいます。
そこで今回は、ファスナーが動かないときの対処法についてまとめてみました。
ファスナーが動かなくなる原因は?
ファスナーが動かなくなる原因で最も多いのが、生地を噛んでしまうという状態です。
噛んでしまっている状態で無理に動かそうとすると、生地を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。
ファスナー自体の不調も動かなくなる原因になります。
ファスナーにはエレメントとスライダーの2つのパーツがあります。
開いてみるとわかりやすいですが、歯のようにギザギザになっている部分が「エレメント」、開け閉めするときに動かして歯をかみ合わせる部分が「スライダー」です。
エレメントが原因でファスナーが動かない場合、エレメントの一部が曲がったり、破損している可能性があります。
エレメントは全ての歯がかみ合うことで機能します。
そのため、エレメントが少しでも壊れてしまうと動かない原因となってしまうのです。
スライダーが原因でファスナーが動かない場合、スライダーのゆがみなどが考えられます。
雑に扱ったり、無理に動かすことを繰り返すと形がゆがんだり、広がってしまう原因になります。
スライダーの形が悪くなることで、うまくエレメントとかみ合わず、動かない原因となってしまうのです。
また、長く使っているとファスナーがサビてしまうことがあります。
このサビもファスナーが動かなくなる原因として考えられます。
ファスナーが動かないときの対処法
ファスナーが動かなくなったら、無理に動かそうとせず、原因に合った対処法を試してみてください。
■生地を噛んでファスナーが動かないときの対処法
ファスナーが噛んでいる生地が柔らかい場合は、生地をファスナーに対して軽く左右に引っ張り、噛んでいる部分を外しましょう。
ファスナーが生地を噛むと前後に動かしたくなりますが、それはNGです。
前後に動かすと、より生地がファスナーに食い込んでしまうので、必ず生地を左右に引っ張るようにしてください。
生地を左右に引っ張ってから噛んでしまった方向とは逆にファスナーを動かすと、噛んでいた生地が外れますよ。
ファスナーが噛んでいる生地が硬い場合は、柔らかい生地のように真横に引っ張っても外れないことがほとんどです。
硬い生地でなかなか外れない場合には、マイナスドライバーや薄い定規など使って外しましょう。
マイナスドライバーの先端をファスナーと噛んでしまっている生地の隙間に差し込みます。
そして、マイナスドライバーでファスナーを持ち上げるようにしながら、ゆっくりと生地を真横(水平方向)に引っ張って生地を外します。
■ファスナーが動かない場合
生地が噛んでいないにファスナーが動かない場合、鉛筆を使うと動くようになる場合があります。
鉛筆でエレメントの部分(ギザギザになっている部分)を軽くなぞってください。
鉛筆でなぞると潤滑油のような働きをしてくれるので、ファスナーが動くようになりますよ。
鉛筆がなければ、薄めた石鹸やワセリン、リップクリームも同じような効果が得られます。
■エレメントの歪み
エレメントが歪んでしまった時は、ペンチを使って直していきます。
エレメントのひとつひとつ確認し、曲がっているものがあれば、細いペンチを使って歪みを直していきましょう。
■サビてしまって動かない場合
ファスナーがサビて動かない場合は、サビ用の潤滑油を使用しましょう。
KURE5-56などの潤滑油やミシン油などをファスナーにつけて、何度かファスナーを動かします。
潤滑油を指すことで、サビによって硬くなっていたファスナーも動きやすくなりますよ。
おわりに
ファスナーが動かなくなってしまったら、無理に引っ張ったり、動かそうとするのはやめましょう。
ファスナーが動かない原因を確認して、それに合った対処法で外してみてくださいね。