普段の生活の中でお肌のケアがしっかりできず、肌がいつのまにか乾燥して硬くなっていませんか?
紫外線、加齢、生活リズムや食生活の乱れ、睡眠不足・・・
一年を通して顔が乾燥しやすい原因はたくさん潜んでいます。
肌の乾燥をそのままにしておくと、
「あれ?顔に粉がふいてる!」
という極度な乾燥肌になってしまっていることも・・・。
そこで今回は、顔が乾燥して粉ふき肌になってしまう原因と対策についてお伝えします。
顔が乾燥して粉ふき肌になってしまう原因
まずは肌の乾燥を改善するためにも、肌構造について理解していきましょう。
皮膚は、表皮・真皮の2層構造でできています。
皮膚の表側の表皮は、「基底層→有棘層→顆粒層→角質層」と変化しており、一番外側にある角質層は一定期間留まったあと剥がれ落ちます。
角質層には、もっちり肌へと導くために必要な「セラミド」があり、細胞同士をくっつけて肌の保湿に大事な水分を蓄えてくれます。
セラミドの働きがしっかりと機能していれば、古くなった角質層は自然と剥がれて新しい肌が表面にいくようになり、柔らかい肌を維持することができます。
しかし、紫外線・加齢・生活リズムの乱れなどで乾燥が続いた肌は、セラミドの働きが正常に機能しなくなります。
すると、水分を蓄えられなくなった角質層が剥がれて未熟な皮膚が表面に出てきてしまい、肌がめくれやすくなってしまうのです。
この肌の機能が正常に機能せず、肌がめくれやすくなって粉をふいている状態が「粉ふき肌」です。
顔の乾燥による粉ふき肌の改善策
顔の粉ふきを改善するためには、まずは毎日のスキンケアを見直してみましょう。
粉ふき肌は肌のバリア機能が壊れていることが多いので、今まで使っていたスキンケアでは刺激が強いということもあります。
なので、日々のスキンケアアイテムは、その時の肌の状況によって変えていくことをオススメします。
■毎日の洗顔見直す
粉吹き肌の改善のため、毎日のスキンケアを見直すときにとくに重要なのは洗顔アイテムです。
肌には「皮膚常在菌」という肌を保護するために必要な菌が存在しているのは知っていますか?
どんな肌トラブルも、皮膚常在菌のバランスを整えることはキレイな肌を保つポイントになります。
なので、皮膚常在菌のバランスを守るためにも、洗浄力の強すぎる洗顔アイテムは控えることが大切なのです。
洗浄力の強い洗顔料とは、「合成界面活性剤」と呼ばれる化学成分の入ったもので、敏感肌に傾いている粉ふき肌を悪化させてしまいます。
洗顔料は洗浄成分が肌に優しい自然派コスメを使用するのがオススメです。
洗顔方法にもポイントがあります。
敏感な肌には、洗顔時の少しの摩擦でも大きな刺激になってしまいます。
肌への刺激は、肌トラブルを悪化させるだけでなくシミ・シワの原因になることも・・・。
洗顔するときはしっかりと洗顔料を泡立てて、肌を刺激しないように泡で優しく洗うようにしましょう。
■保水力の高いスキンケアを使用する
粉がふいている肌は、化粧水で水分を与えても抜けやすい状態になっています。
なので、肌に水分を与えるだけでなく、蓄える成分を配合しているスキンケアアイテムを使用しましょう。
肌に水分を蓄える成分とは、「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などが代表的なものです。
乾燥して敏感は肌には、セラミドなどの成分も肌にやさしい植物由来の化粧品を使うと安心ですよ。
日常生活で見直す顔の乾燥対策
顔の乾燥対策で見直すのはスキンケアだけでなく、日々の生活リズムや食生活も非常に大事です。
■食生活を見直す
甘い食べ物や脂っこい食べ物を食べ過ぎてはすぎてはいませんか?
糖質、脂質は消化するときに肌を整えるビタミン・ミネラルを多く消費してしまい、肌荒れの原因になります。
肌の乾燥を内側からケアするには、野菜や果物、卵、納豆、青魚など、ビタミン類やタンパク質の多く含まれるバランスのとれた食事を心がけましょう。
■睡眠を見直す
睡眠不足やよく眠れないということはありませんか?
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、皮膚の分裂と再生を促すため、美肌のために欠かすことはできません。
良い睡眠は、健康だけでなく美容にも大事なことなので、できることから改善していきましょう。
質のよい眠りをとるためには、寝る前の環境が大切です。
- 眠る2~3時間前には食事を済ませる
- 眠る前にスマホやパソコンなどの強い光を見ない
- 眠る1~2時間前に入浴し、40℃くらいのお湯で体の芯から温まる
- ストレッチなどの軽い運動をする
- 眠る1時間前くらいから部屋の照明を暗くする
おわりに
肌がパサパサしてメイクのり悪い
肌がゴワゴワして透明感が出ない
────肌がそんな状態になってきたら「粉ふき肌」目前かもしれません・・・!
スキンケアや生活習慣を見直して、顔に粉がふかないように早めに対策をとりましょう。