クリスマスが近づいてくると、クリスマスツリーが街を美しく彩りますよね。
キレイだからクリスマスツリーを見ている人が多いと思いますが、もみの木や飾りにもきちんとした意味があるのはご存知ですか?
クリスマスはイエス・キリストの降誕(誕生)を祝うお祭りなので、クリスマスツリーにもキリストにちなんだ理由があるんです。
そこで今回は、クリスマスツリーや飾りの意味をお伝えします。
クリスマスツリーがもみの木なのはなぜ?
クリスマスツリーといったらもみの木ですが、なぜもみの木を使うのでしょうか?
もみの木を使う理由は諸説あり、実ははっきりとした由来はわかっていませんが、以下のような意味があるといわれています。
■リンゴの木の代わりに使われたから
昔、イエス・キリストの降誕祭で「アダムとイブの堕罪」という舞台劇が行われていました。
アダムとイブを語るうえでリンゴの木が欠かせないものだったのですが、降誕祭が行われた冬にはリンゴの木に葉がありませんでした。
そこで、1年中緑色を保つ常緑樹のもみの木を使うことにしたのです。
もみの木にリンゴを飾ってリンゴの木にしたことから、クリスマスツリーにもみの木を使うようになったという説があります。
■永遠の命だから
ヨーロッパでは寒い冬でも緑色をしているもみの木は、「永遠の命」を現していて強い生命力の象徴でした。
そのため、もみの木をクリスマスツリーとして使っているという説があります。
■力を与えてくれるから
ドイツでは、もみの木に小人がいると考えられていました。
もみの木に花や食べ物を飾れば、小人はいつまでもそのもみの木にとどまり、力を与えてくれると信じていたのです。
そのため、クリスマスツリーにもみの木が使われるようになったという説があります。
クリスマスツリーの飾りの意味
クリスマスツリーの飾りにもそれぞれ意味があり、どの飾りにキリストが関係しています。
クリスマスカラーといわれる赤、緑、白もキリストと関係しているんですよ。
赤はキリストの流した血、緑は永遠の命、白はキリストの清らかな心を表しています。
■ボール
もともとは、クリスマスツリーにはリンゴが飾られていました。
リンゴはアダムとイブの逸話から「知識の実」とも言われています。
しかし、19世紀にリンゴの代わりにガラスで作られたボールが作られるようになり、それが現在にも定着しています。
■キャンディー
クリスマスツリーに飾るキャンディは、正しくは「キャンディー・ケーン」といい、羊飼いが使う杖を表しています。
杖の曲がった部分は迷子になった羊を群れに戻すのに使っていたので、助け合う心の象徴として飾るんですよ。
キリスト教では、人を羊、神を羊飼いと表すからとも言われています。
■ヒイラギ
ヒイラギは、キリストが処刑されたときにかぶっていた「イバラの冠」を表しています。
ヒイラギの葉の緑は永遠の命、赤い実はキリストの血を表しているんですよ・・・。
クリスマスの季節にヒイラギの下で恋人同士がキスすると永遠に結ばれるなんてロマンチックな話もありますが、キリストが処刑されたときのイバラの冠だと思うと飾る理由はちょっと怖いですね。
■ベル
キリストが生まれたことを知らせるために、天使がベルを鳴らしたといわれています。
■天使
天使は、キリストの母マリアに妊娠を告げ、キリストが誕生したときに新約聖書に登場する「東方の三賢者」に知らせたといわれています。
■松ぼっくり
キリストの母マリアが父ヨセフと逃げていたときに、もみの木が助けてくれたことに由来して松ぼっくり(もみの木の実)が飾られています。
■トップスター
トップスターは、キリストが生まれたときに輝いた星を表しており、その輝いていた星は「ベツレヘムの星」といいます。
「東方の三賢者」はベツレヘムの星を頼りに、赤ん坊のキリストに会いに行ったとされています。
■イルミネーション(キャンドル)
キリストは「世を照らす光」と呼ばれており、イルミネーションの明かりはその象徴とされています。
おわりに
クリスマスツリーや飾りの意味を調べてみると、それぞれにきちんと意味があってビックリですよね。
私もそうですが、日本ではクリスマスをイベントとして楽しむだけの人が多いので、キリストがどうとか、あんまり関係ないですからね・・・(^^;
もし子供や友達にクリスマスツリーの意味をきかれたら、教えてあげてくださいね。