美しい紅葉、清々しい滝、しっかりとした登山を楽しめる滋賀県にある横山岳。
晴れている日には横山岳の山頂から、滋賀県のシンボル琵琶湖を見ることもできます。
そんな横山岳は、知る人ぞ知る山なので、紅葉が美しい季節でも登山者でごった返すことはあまりありません。
そこで今回は、「ゆっくりと自分のペースで登山と紅葉を楽しみたい」という人にオススメの穴場スポット、横山岳の登山と紅葉について紹介します。
横山岳の紅葉の見ごろ
標高1132mの横山岳の紅葉の見ごろは、例年10月下旬から11月中旬にピークを迎えます。
黄色く染まったブナや真っ赤に染まったカエデをの美しい紅葉を楽しむことができますよ。
11月中旬以降に冬型の気圧配置になると、横山岳の山頂付近では樹氷(霧粒、雲粒が樹木に凍って付いた状態)が発生します。
運が良ければ、紅葉している木々に樹氷ができるという、なんとも幻想的な景色を見ることができます。
樹氷が見れるのは紅葉が終わってからという山が多いですが、横山岳は地形的に紅葉と樹氷のコラボレーションが見れる珍しい山です。
もし、11月中旬頃に横山岳に行く計画をしたときには、天気予報もチェックしてみてくださいね。
横山岳へのアクセス
滋賀県長浜市にある横山岳に登るためには、白谷登山口を目指すのが便利です。
白谷登山口には約50台とめることができる駐車スペースがあり、トイレも設置されています。
電車やバスでも行けますが、アクセスが悪いので車で行くのがオススメです。
■車で行く場合
白谷登山口へ行くためには、木之本方面から国道303号線を通り、「杉野農協」を目指しましょう。
杉野農協のバス停に登山口へ向かう看板があるので、看板を参考に横山岳の白谷登山口へ向かいます。
■公共交通機関を使う場合
JR「木之本駅」からバスに乗り、「杉野農協」のバス停で下車してから30分くらい歩くと横山岳の白谷登山口へ到着します。
横山岳の登山コース
横山岳の登山コースは4つありますが、その中でも人気のある東尾根を通るコースについて紹介します。
休憩などを考えるとトータルで6~7時間の登山コースです。
登山初心者の人には少し辛い場合もありますので、中級者以上の方がオススメです。
白谷登山口から出発して、経の滝・五銚子の滝を楽しめる登山道を歩き、急登を登りながら約3時間かけて横山岳の山頂である西峰を目指しましょう。
西峰から約30分ゆるやかな尾根歩きをすると横山岳の東峰に到着します。
東峰に登頂した後は、来た登山道を戻るのではなく、東尾根と呼ばれる登山道を約1時間30分かけて東尾根登山口まで下山します。
東尾根にはブナ林があり、横山岳の東峰から東尾根登山口までとてもたくさんのブナの木の紅葉を見ることができますよ。
東尾根登山口に到着したら、約30分歩いて白谷登山口へ戻りましょう。
紅葉時期の横山岳の登山の服装は?
紅葉の時期の横山岳は、乾燥してヒヤリとした秋の空気になっています。
休憩中や日陰は冷え込むため、必ず防寒着を持って行きましょう。
山に登っているときは暑くなるので、天気のいい日は半袖でも十分な日もあります。
しかし、11月に入ってから横山岳に行く場合は、天気によってはとても冷え込むので、フリースや薄いダウンがあると安心ですよ。
おわりに
登山に慣れてくると、あまり知られていない少しマイナーな山に登りたくなりますよね。
横山岳は平日よりは土日の方が混雑はしますが、紅葉の時期の土日でも白谷登山口の駐車場に車を停めることができないというは滅多にありません。
横山岳は「花の山」ともいわれているので、紅葉の時期だけでなく春に山登りするのもオススメな穴場スポットですよ。